君は私の光



「じゃあ、明日は?」


「ダメ」


 でも……。


「明後日は?」


「ダメ」


 もう……。


「じゃあ、いつなら……」


「だから今言ったばかりじゃない、しばらく忙しいからって」


 光くんと普通に話す自身がない……。


「梓……」


「じゃあ、そういうことで」


 私はそう言って今度こそ光くんのもとを立ち去ろうと前へ進み出した。


「梓‼」


 光くんの声が聞こえても私は何も言わずに前へ前へと進んだ。


「ちょっと待って、梓」


 私はまだ何も言わずに歩き続けた。


「梓‼」


「…………」


 私は早歩きしていた足を止めた。


「……梓……」


「…………」


「……最近、全然梓と顔を合わせていないよね」


「……そう……だった?」


「そうだよ」


「…………」


「それに電話しても出てもらえないし、メールを送っても返事が来ないし……」


「…………」


「……梓……」


「……なに?」


「梓、どうしたんだよ、最近なんか変じゃないか?」


「……変って何が?」


「……なんか……なんか最近……梓の態度が……冷たい……というか……」


「……冷たい……?」


「……そう……冷たい……」


「……そう?」


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