狂犬レトリバー
1章.ひとのこわしかた
1.
「………さむっっっ」
僕はやけに賑やかで、大袈裟に輝いている商店街を歩いていた。
まぁ、今日はクリスマスイブだから当たり前だろう。
廣政優樹、高2、クリスマスイブ、彼女なし。
認めたくないが、いわゆる僕は負け組だろう。
「別に女といなくたって」
と強がってみたものの、
いつも遊ぶメンバーの中で、僕だけが非リアだ。
言い逃れのできないクリぼっちだ。
僕はやけに賑やかで、大袈裟に輝いている商店街を歩いていた。
まぁ、今日はクリスマスイブだから当たり前だろう。
廣政優樹、高2、クリスマスイブ、彼女なし。
認めたくないが、いわゆる僕は負け組だろう。
「別に女といなくたって」
と強がってみたものの、
いつも遊ぶメンバーの中で、僕だけが非リアだ。
言い逃れのできないクリぼっちだ。
< 1 / 8 >