狂犬レトリバー
と、言葉を発した。

言い終わるとその犬は瞬く間に

塵のように消えていった。

僕は何があったか理解出来ずにいた。

「……なんだったんだあれ。」

なんだかとても悪寒がした。

冬だと言うのにうなじに汗が滲んでいた。

僕は足早にその場を去った。

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