結婚って、こんなんでしたっけ!? ~私と課長の成り行き結婚~
そう言って、先頭を歩く部長の後に課長、私と続いて会議室を出た。
「あ~、皆ちょっといいかな?
久宝課長から皆に話がある。」
部長の声に、営業部の皆が一斉にこちらを見た。
「えー、私事で恐縮ですが、この度、こちらにいる綾瀬さんと入籍
したことをご報告いたします。
綾瀬さんは、会社の引継ぎなど終了したところで退職となります
ので、それまで、よろしくお願いします。」
課長の言葉に、エ!!という顔の女性社員。
「嘘~!?」「ショック~!!」などの声も聞こえてくる。
さすが、社内人気NO.1。
「では、綾瀬さんからも一言」
「あ、はい。
この度、久宝課長と入籍しました。
退職までの間、どうぞよろしくお願いします。」
今度は「マジか!」「嘘だろ~」という男性社員の声。
男性社員の声に、課長が一瞬ピクっとしたのは見逃しておこう。
席に着くと、周りの女子社員に囲まれる。
少し目が怖いのは気のせいだけではないはず・・・。
すると、「皆、家の奥さんを苛めないでね。」と低音のセクシー
ボイスがかけられた。
流石にその声の中、何かするわけにもいかなかったのか、皆仕事に
戻っていった。
私は口パクで「ありがとう」と課長に伝えると、軽く微笑みながら
頷いてくれた。
“奥さんを護ってくれるなんて、思ったより大事に想ってくれてる?”
今のところ、お互いに好きとか愛してるなんて言った事もない私達。
少しは、好きって思ってくれてるのかな?
「あ~、皆ちょっといいかな?
久宝課長から皆に話がある。」
部長の声に、営業部の皆が一斉にこちらを見た。
「えー、私事で恐縮ですが、この度、こちらにいる綾瀬さんと入籍
したことをご報告いたします。
綾瀬さんは、会社の引継ぎなど終了したところで退職となります
ので、それまで、よろしくお願いします。」
課長の言葉に、エ!!という顔の女性社員。
「嘘~!?」「ショック~!!」などの声も聞こえてくる。
さすが、社内人気NO.1。
「では、綾瀬さんからも一言」
「あ、はい。
この度、久宝課長と入籍しました。
退職までの間、どうぞよろしくお願いします。」
今度は「マジか!」「嘘だろ~」という男性社員の声。
男性社員の声に、課長が一瞬ピクっとしたのは見逃しておこう。
席に着くと、周りの女子社員に囲まれる。
少し目が怖いのは気のせいだけではないはず・・・。
すると、「皆、家の奥さんを苛めないでね。」と低音のセクシー
ボイスがかけられた。
流石にその声の中、何かするわけにもいかなかったのか、皆仕事に
戻っていった。
私は口パクで「ありがとう」と課長に伝えると、軽く微笑みながら
頷いてくれた。
“奥さんを護ってくれるなんて、思ったより大事に想ってくれてる?”
今のところ、お互いに好きとか愛してるなんて言った事もない私達。
少しは、好きって思ってくれてるのかな?