結婚って、こんなんでしたっけ!?  ~私と課長の成り行き結婚~
結婚式は土曜日だったので、今日はゆっくり休める。

新婚旅行は、妊娠もあって出産してから、のんびり行くことと
なった。

リビングで二人寛いでいる中、私は気になっていたことを聞いた。

「さっき、招待客の席次表を見てきずいたんだけど、西園寺グループ
 の人が沢山きてたんだね。」

「あれ、言ってなかったか?
 俺のお袋、西園寺グループ会長の娘だけど、ついでに言うと社長が
 親父な。」

「ハ?」

「だから、俺、西園寺グループの直系の孫なんだけど」

「嘘!知らないんですけど!?」

「あ!?会長も挨拶で西園寺グループの将来がって言ってただろ?」

「そ、そうだったけど・・・」

ここにきて、まさかの爆弾発言!?

知らないから!?

「心の家族は知ってるはずだけど・・・?」

「そ、そうなの?」


まさか、肝心の本人が知らなかったとは・・・。

「多分、将来的には俺、会長の養子になると思う。」

「エッ、なんで!?」

「西園寺家は、男がなかなか生まれないんだ。
 お袋も女三姉妹の長女だし、その子供たちも男は俺だけ。
 このままだと、西園寺の名前がなくなるだろ。
 近いうちに、心も西園寺になるから。
 で、そうなったら俺は本社に移動になる。」

「そ、そうなんだ・・・。」

自分のキャパを超えた現実に、脳が考えるのを辞めたのが分かった。



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