結婚って、こんなんでしたっけ!?  ~私と課長の成り行き結婚~

結婚記念日

それは結婚10年目の記念日が近くなった日のこと。

いつものように、私とタカちゃんはリビングのソファーでまったり
と晩酌中。

5人の子供たちは、日中遊び疲れたのか今日は早めに部屋で睡眠中だ。

「ねえ、ねぇ、タカちゃん。
 そろそろ結婚記念日なんですが・・・。」

「そう言えばそうだな。」

気のない返事のタカちゃんに、ここでくじけてはいけないと自分に
喝を入れ、再び声を掛ける。

「私、誕生日プレゼントもまともに貰ってない気がするんだけど。
 せめて、結婚10年の記念日くらい、愛する奥さんに何かプレゼント
 しようとか思わない?」

「あ~、欲しいのか?」

「まあ、少しは何か形のあるものが欲しいような気もするんだけど」

遠慮がちにかえすと、ふ~んという感じで私を見るタカちゃん。

「考えとく。」

そう一言いうと、ハイボールを口に運び、グイっと飲んでこう言った。

「今日は、子供たちも早く寝たし久しぶりにやっとく?」

「まぁ、久しぶりだしいいけど・・。」

なんだかんだ言って私もまんざらではなく、年甲斐もなくウキウキしな
がら二人で寝室にレッツゴー!

タカちゃんも、歳の割りに3ラウンドと頑張った。

私も久々に、真っ白な世界を見た。



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