みずあめびより
「!?!?!?!?!?」
───『お帰り』って、そして私の名前!?
衣緒は鈴太郎の言葉にドキドキし過ぎてパニックになりそうだった。
「口開いたらその場で言っちゃいそうだったから、しばらく無言になってた。」
「・・・。」
頭上から降ってくる柔らかい声に耳を澄ませる。
「あの日からずっと部屋に何か足りない気がしてた。何も失くしていないのに。あの日衣緒がうちに来てくれて、ずっと前からそこにいたみたいに溶け込んでて、居心地が良くて、いないのがすごく・・・寂しかった。何年も一人暮らししてるくせに。」
「葉吉さん・・・。」
「ずっと一緒にいてほしい。」
「はい・・・。」
衣緒は遠慮がちに少しずつ鈴太郎の背中に手を回す。
彼は背中に当てられた彼女の手の感触を味わい、それに応えるようにゆっくりとした優しいキスを返した。
二人は唇が離れるとしばらくの間見つめ合い微笑んだ。
「風呂沸かそうか?」
「お風呂ですか?」
「うん。夏の間シャワーだったけど、温泉入ったらやっぱり湯船に浸かるの気持ちいいなと思って。ホテルに比べたら狭すぎるけど。普段湯船浸かる派 ?」
「はい。冷え症なので基本的に・・・。」
「じゃ、お湯張るよ。」
鈴太郎は風呂のスイッチを入れ戻ってくると、少したどたどしい感じで言う。
「・・・えーと、部屋着は貸せるけど・・・その、下着とか大丈夫・・・?こないだは急に泊まることになったからあれだけど。買ってきた方が良かったか?コンビニにあるかな?」
「あ、今朝早く目が覚めたのでホテルのランドリーコーナーで服洗って乾かしたのであります。」
「そっか。ならよかった。」
───『お帰り』って、そして私の名前!?
衣緒は鈴太郎の言葉にドキドキし過ぎてパニックになりそうだった。
「口開いたらその場で言っちゃいそうだったから、しばらく無言になってた。」
「・・・。」
頭上から降ってくる柔らかい声に耳を澄ませる。
「あの日からずっと部屋に何か足りない気がしてた。何も失くしていないのに。あの日衣緒がうちに来てくれて、ずっと前からそこにいたみたいに溶け込んでて、居心地が良くて、いないのがすごく・・・寂しかった。何年も一人暮らししてるくせに。」
「葉吉さん・・・。」
「ずっと一緒にいてほしい。」
「はい・・・。」
衣緒は遠慮がちに少しずつ鈴太郎の背中に手を回す。
彼は背中に当てられた彼女の手の感触を味わい、それに応えるようにゆっくりとした優しいキスを返した。
二人は唇が離れるとしばらくの間見つめ合い微笑んだ。
「風呂沸かそうか?」
「お風呂ですか?」
「うん。夏の間シャワーだったけど、温泉入ったらやっぱり湯船に浸かるの気持ちいいなと思って。ホテルに比べたら狭すぎるけど。普段湯船浸かる派 ?」
「はい。冷え症なので基本的に・・・。」
「じゃ、お湯張るよ。」
鈴太郎は風呂のスイッチを入れ戻ってくると、少したどたどしい感じで言う。
「・・・えーと、部屋着は貸せるけど・・・その、下着とか大丈夫・・・?こないだは急に泊まることになったからあれだけど。買ってきた方が良かったか?コンビニにあるかな?」
「あ、今朝早く目が覚めたのでホテルのランドリーコーナーで服洗って乾かしたのであります。」
「そっか。ならよかった。」