みずあめびより
「だ、大丈夫だったんですか?」
思わず彼の顔や体を見回す。何か危害を加えられていないだろうか。
「隣のやつの顔を見てびっくりしたよ。大学の時ゼミで一緒だった風見ってやつで。」
「へ?」
事件性を感じていたので気が抜ける。
「運転席に座ってるやつ見たら、そいつも同じゼミだった倉田だった。」
「えーっと、どういうことでしょう?三坂さんは・・・?」
「風見はデザイナーで海外で活動してたんだけど、最近帰国して三坂さんの会社で働き始めたらしくて。すごい偶然なんだけど風見と三坂さんは同じサークルの一学年違いの先輩後輩だったらしい。」
「それは、すごい偶然ですね・・・。」
「風見がうちの会社との打ち合わせの議事録見てて出席者のところに俺の苗字を見つけて、珍しい苗字だし確認したら俺ってわかって、サプライズで飲みに行こうと思ったらしい。倉田も誘って。倉田も二人と同じサークルで今は広告会社に勤めてる。」
「そういうことだったんですね。」
「これ、写真。」
差し出されたスマホを見るとかなり酔った様子の鈴太郎とそれよりさらに酔っているであろう三坂の他に、いかにもデザイナーっぽいあか抜けた長髪の男性と、やり手っぽいおしゃれなスーツの男性が写っていた。
思わず彼の顔や体を見回す。何か危害を加えられていないだろうか。
「隣のやつの顔を見てびっくりしたよ。大学の時ゼミで一緒だった風見ってやつで。」
「へ?」
事件性を感じていたので気が抜ける。
「運転席に座ってるやつ見たら、そいつも同じゼミだった倉田だった。」
「えーっと、どういうことでしょう?三坂さんは・・・?」
「風見はデザイナーで海外で活動してたんだけど、最近帰国して三坂さんの会社で働き始めたらしくて。すごい偶然なんだけど風見と三坂さんは同じサークルの一学年違いの先輩後輩だったらしい。」
「それは、すごい偶然ですね・・・。」
「風見がうちの会社との打ち合わせの議事録見てて出席者のところに俺の苗字を見つけて、珍しい苗字だし確認したら俺ってわかって、サプライズで飲みに行こうと思ったらしい。倉田も誘って。倉田も二人と同じサークルで今は広告会社に勤めてる。」
「そういうことだったんですね。」
「これ、写真。」
差し出されたスマホを見るとかなり酔った様子の鈴太郎とそれよりさらに酔っているであろう三坂の他に、いかにもデザイナーっぽいあか抜けた長髪の男性と、やり手っぽいおしゃれなスーツの男性が写っていた。