みずあめびより
箱を開けるとペアのシルバーネックレスが入っていて、鈴太郎は目を見張った。
「これって・・・。」
「作ったんだ。初めて作るからスマホで色々調べてたんだけどなかなかうまくいかなくて・・・会社の休憩室でも動画サイトで作り方見てたら新貝さんがそれ見て、作り方教えてもらえる工房を教えてくれたの。新貝さん、趣味でシルバーアクセサリー作るんだって。」
「・・・だから俺に内緒で?」
視線を衣緒に移すと彼女は恥ずかしそうに俯いた。
「驚かせたかったし、もしうまく出来なかったら他の物をって思ったんだけど、やっぱり作りたくて・・・リンくんが帰り遅い日に工房に行って教えてもらったり、家で作ったり、会社で新貝さんに相談したりして・・・失敗作すごい量になっちゃった。」
「そうだったのか・・・。」
ホッとして力が抜ける。
「・・・ご、ごめんね。内緒にしきれてなくて誤解されるようなことしちゃって・・・リンくんに何日も嫌な思いさせちゃってたんだね。」
涙目で声も震えている。
「俺こそ疑ったりしてごめん。」
鈴太郎は衣緒の目に浮かんだ涙をゆっくり拭き取ってから彼女をぎゅっと抱きしめた。
「・・・一年前のあの日、リンくんが声をかけてくれたおかげで、私の人生は変わった。私のこと見ててくれて、好きになってくれて、いつも隣にいてくれてありがとう。」
「それはこっちの台詞だ・・・。俺こそありがとう、衣緒。すごく嬉しいけど・・・先越されたな。」
「え?」
「俺も衣緒に渡したいものがあるんだ。」
「これって・・・。」
「作ったんだ。初めて作るからスマホで色々調べてたんだけどなかなかうまくいかなくて・・・会社の休憩室でも動画サイトで作り方見てたら新貝さんがそれ見て、作り方教えてもらえる工房を教えてくれたの。新貝さん、趣味でシルバーアクセサリー作るんだって。」
「・・・だから俺に内緒で?」
視線を衣緒に移すと彼女は恥ずかしそうに俯いた。
「驚かせたかったし、もしうまく出来なかったら他の物をって思ったんだけど、やっぱり作りたくて・・・リンくんが帰り遅い日に工房に行って教えてもらったり、家で作ったり、会社で新貝さんに相談したりして・・・失敗作すごい量になっちゃった。」
「そうだったのか・・・。」
ホッとして力が抜ける。
「・・・ご、ごめんね。内緒にしきれてなくて誤解されるようなことしちゃって・・・リンくんに何日も嫌な思いさせちゃってたんだね。」
涙目で声も震えている。
「俺こそ疑ったりしてごめん。」
鈴太郎は衣緒の目に浮かんだ涙をゆっくり拭き取ってから彼女をぎゅっと抱きしめた。
「・・・一年前のあの日、リンくんが声をかけてくれたおかげで、私の人生は変わった。私のこと見ててくれて、好きになってくれて、いつも隣にいてくれてありがとう。」
「それはこっちの台詞だ・・・。俺こそありがとう、衣緒。すごく嬉しいけど・・・先越されたな。」
「え?」
「俺も衣緒に渡したいものがあるんだ。」