みずあめびより
背中が出ているので手が直接素肌に触れて、その感触に触れている方も触れられている方もドキドキが急加速していく。

「・・・明日も休みでよかったな。そんな姿見せられて、俺自分でもどうなっちゃうかわからないから覚悟して?」

鈴太郎がその勢いに任せて衣緒の耳元で挑戦的にささやくと思いもよらない返事で応戦された。

「・・・リンくんの好きなようにして・・・。」

「え!?!?!?」

消え入りそうなほど小さな声で呟かれたその言葉に鈴太郎は耳を疑って思わず体を離す。

「手加減とかしないでいいよ・・・。」

彼女は俯いたままなんとか声を絞り出した。

「衣緒・・・?」

「・・・。」

───もうこれ以上は何か言うの無理・・・。

羞恥の限界を超え衣緒はぎゅっと目をつぶった。

「・・・じゃあお言葉に甘えて。」

鈴太郎はそんな彼女の胸元の髪をよけると、そこに口づけた。
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