みずあめびより
「・・・バ、バーベキューとか、何年もしてないし、最近忙しかったから、自然に癒されたいんだよ。」
そう言うと真中は楽しくてしょうがないという顔をした。
「いいよ、いいよ、無理矢理理由作んなくても!気になるんだろ?お前もそんなスカした顔してるくせにただの野次馬おやじだったってことだな!」
「いや、俺は・・・。」
その時、食品チームの派遣社員が真中を呼びに来た。
「真中さん、店舗からお電話です。」
「あー今行く!じゃーなヨシリン、詳細は後で送るよ。」
真中は腹を揺らしつつ、意外にも早く走っていった。ビジネスデブというのはあながち嘘でもないのだろうか。
「・・・。」
鈴太郎はハーブティーを一気に飲み干すと、席に戻る為立ち上がった。
次の日の昼休み、前日に鈴太郎が座っていたその席で衣緒は何度目かわからないため息をついていた。
───はあぁ、私はいったい何をやってるんだろう・・・。
鈴太郎と過ごしたあの日の事は楽しかった思い出として胸の奥の引き出しにしまおうとしていたのに、ふとした時に思い出してしまい、その事で頭がいっぱいになってしまうのだった。
社員たちが交代で夏休みをとっていたので、その分の仕事を鈴太郎と自分で進めることが多かったからというのもある。
───恋愛はしばらくしないでいようと決めたのに。ん?待って?でもあれから何年?・・・8年も経ってる!?
気づいて目を見開いた時、目の前に現れた白いビニール袋からカレーのいい香りが漂ってきた。
そう言うと真中は楽しくてしょうがないという顔をした。
「いいよ、いいよ、無理矢理理由作んなくても!気になるんだろ?お前もそんなスカした顔してるくせにただの野次馬おやじだったってことだな!」
「いや、俺は・・・。」
その時、食品チームの派遣社員が真中を呼びに来た。
「真中さん、店舗からお電話です。」
「あー今行く!じゃーなヨシリン、詳細は後で送るよ。」
真中は腹を揺らしつつ、意外にも早く走っていった。ビジネスデブというのはあながち嘘でもないのだろうか。
「・・・。」
鈴太郎はハーブティーを一気に飲み干すと、席に戻る為立ち上がった。
次の日の昼休み、前日に鈴太郎が座っていたその席で衣緒は何度目かわからないため息をついていた。
───はあぁ、私はいったい何をやってるんだろう・・・。
鈴太郎と過ごしたあの日の事は楽しかった思い出として胸の奥の引き出しにしまおうとしていたのに、ふとした時に思い出してしまい、その事で頭がいっぱいになってしまうのだった。
社員たちが交代で夏休みをとっていたので、その分の仕事を鈴太郎と自分で進めることが多かったからというのもある。
───恋愛はしばらくしないでいようと決めたのに。ん?待って?でもあれから何年?・・・8年も経ってる!?
気づいて目を見開いた時、目の前に現れた白いビニール袋からカレーのいい香りが漂ってきた。