みずあめびより
「落としたのって何ですか?」
「バッグにつけてたキーホルダー。ハンドメイドのやつで・・・。」
「写真、ありますか?」
「ああ。」
気に入っていたものだったので写真に残してあった。スマホを操作して彼女に見せる。
「この、グリーンのやつ。」
加工された本物の植物が絶妙に配置されレジンで包まれたキーホルダーだった。
「わ、素敵。これは落としたら悲しいですね。写真、送って頂いていいですか?アドレスご存じですよね?」
「ああ、わかる。」
緊急連絡網用にチームメンバーのメールアドレスは電話帳に入っていた。彼女はガラケーなので写真を小さくして容量を落としてから送る。
「行きましょう。」
先に立って歩く彼女の後ろ姿を見つめる。今日は髪をアップにしていてパーカーのフードが目に入り、そう言えば色違いだったんだと自分のパーカーを見る。
毎年このブランドのパーカーを買っていたが、今年は彼女があの夜この色のキャミソールワンピースを着ていたので思わず手にとってしまったのだった。
「バッグにつけてたキーホルダー。ハンドメイドのやつで・・・。」
「写真、ありますか?」
「ああ。」
気に入っていたものだったので写真に残してあった。スマホを操作して彼女に見せる。
「この、グリーンのやつ。」
加工された本物の植物が絶妙に配置されレジンで包まれたキーホルダーだった。
「わ、素敵。これは落としたら悲しいですね。写真、送って頂いていいですか?アドレスご存じですよね?」
「ああ、わかる。」
緊急連絡網用にチームメンバーのメールアドレスは電話帳に入っていた。彼女はガラケーなので写真を小さくして容量を落としてから送る。
「行きましょう。」
先に立って歩く彼女の後ろ姿を見つめる。今日は髪をアップにしていてパーカーのフードが目に入り、そう言えば色違いだったんだと自分のパーカーを見る。
毎年このブランドのパーカーを買っていたが、今年は彼女があの夜この色のキャミソールワンピースを着ていたので思わず手にとってしまったのだった。