みずあめびより
「い、いえ、その、こちらの方は、か、彼氏でも、旦那でもなく・・・。」
衣緒はお目当ての景品をゲット出来てほっとした表情から一転、全力で焦り出した。
「ははは、そうです。大きな輪を頭からスポッとかけられまして・・・。」
隣の鈴太郎が朗らかな表情で店主に返した。
「!?!?!?」
衣緒は驚いて彼を見上げる。
「はっはっは、そうか。いやー、いいねえ。末永く幸せにな。」
店主は目尻を下げて言いながら景品の入った袋を差し出した。
輪投げの屋台を離れると、テントの下で型抜きに挑戦している人達がいる。
「型抜き、懐かしいな。やってみるか?」
鈴太郎が後ろを歩く衣緒を振り返ると真っ赤な顔をしている。
「・・・あ、難しいんですよね・・・。成功したことないです。」
───さっきの、おじさんに合わせた冗談なのはわかるけど、それでもドキドキしちゃうよ・・・。冗談とか言う人だったんだなぁ。
衣緒はお目当ての景品をゲット出来てほっとした表情から一転、全力で焦り出した。
「ははは、そうです。大きな輪を頭からスポッとかけられまして・・・。」
隣の鈴太郎が朗らかな表情で店主に返した。
「!?!?!?」
衣緒は驚いて彼を見上げる。
「はっはっは、そうか。いやー、いいねえ。末永く幸せにな。」
店主は目尻を下げて言いながら景品の入った袋を差し出した。
輪投げの屋台を離れると、テントの下で型抜きに挑戦している人達がいる。
「型抜き、懐かしいな。やってみるか?」
鈴太郎が後ろを歩く衣緒を振り返ると真っ赤な顔をしている。
「・・・あ、難しいんですよね・・・。成功したことないです。」
───さっきの、おじさんに合わせた冗談なのはわかるけど、それでもドキドキしちゃうよ・・・。冗談とか言う人だったんだなぁ。