みずあめびより
「いや~、こんな時間にこんなところに連れて来られるなんて告白でもされるのかな~。ドキドキするな~。」
新貝はおどけて言う。
日が暮れた屋上はライトアップされ、なかなかロマンティックな雰囲気だ。周辺のビルから無数の光が溢れる。
「皆、まだまだ仕事してるな~。あの窓の一つ一つにストーリーがあるんですよね。理不尽な仕事ふられて頑張ってる人達とか・・・こっそり社内恋愛してる人達とか。」
彼はその光を見つめながらしみじみと言った。
「あの・・・。」
───言わなくちゃ。
「はい?」
優しく微笑みながら衣緒の方を見る。
「私、新貝さんのお気持ち・・・びっくりしたけど嬉しかったです。でも、ごめんなさい。お答えすることは出来ないです。」
体を彼の方に向けて深く頭を下げる。
「俺のこと、嫌ですか?しつこくちょっかい出してくるし。」
「新貝さんに嫌なところなんてないです。私が慣れてないから・・・。」
「話合わない、とか思ってます?」
眉間に少し皺が寄る。そんな表情も絵になっていた。
「それは・・・正直・・・そうですね・・・私は今の流行とかもわからないし、私といてもつまらないかなって。」
「それは、俺が決めることだよ。」
「・・・!」
彼の口調が変わり真剣な顔できっぱりと言われてビクッとなる。
「言いましたよね?中途半端な気持ちじゃないって。話題がどうとか関係ないんだよ。今はお互い話が合わなくても興味があること教え合ったり、二人でどこか行ったり体験したりして共通の話題を作っていけばいいんですよ。」
「そうですけど・・・。」
───新貝さんが言っていることは正しいと思う。でも、私は・・・。
「俺とそういう関係になることは考えられない?」
ズバリと言われ、萎縮しながらもう一度頭を下げる。
「・・・ごめんなさい。でも新貝さんだからじゃなく・・・。」
その先の言葉を遮られる。
「・・・葉吉さんが好きだから?」
新貝はおどけて言う。
日が暮れた屋上はライトアップされ、なかなかロマンティックな雰囲気だ。周辺のビルから無数の光が溢れる。
「皆、まだまだ仕事してるな~。あの窓の一つ一つにストーリーがあるんですよね。理不尽な仕事ふられて頑張ってる人達とか・・・こっそり社内恋愛してる人達とか。」
彼はその光を見つめながらしみじみと言った。
「あの・・・。」
───言わなくちゃ。
「はい?」
優しく微笑みながら衣緒の方を見る。
「私、新貝さんのお気持ち・・・びっくりしたけど嬉しかったです。でも、ごめんなさい。お答えすることは出来ないです。」
体を彼の方に向けて深く頭を下げる。
「俺のこと、嫌ですか?しつこくちょっかい出してくるし。」
「新貝さんに嫌なところなんてないです。私が慣れてないから・・・。」
「話合わない、とか思ってます?」
眉間に少し皺が寄る。そんな表情も絵になっていた。
「それは・・・正直・・・そうですね・・・私は今の流行とかもわからないし、私といてもつまらないかなって。」
「それは、俺が決めることだよ。」
「・・・!」
彼の口調が変わり真剣な顔できっぱりと言われてビクッとなる。
「言いましたよね?中途半端な気持ちじゃないって。話題がどうとか関係ないんだよ。今はお互い話が合わなくても興味があること教え合ったり、二人でどこか行ったり体験したりして共通の話題を作っていけばいいんですよ。」
「そうですけど・・・。」
───新貝さんが言っていることは正しいと思う。でも、私は・・・。
「俺とそういう関係になることは考えられない?」
ズバリと言われ、萎縮しながらもう一度頭を下げる。
「・・・ごめんなさい。でも新貝さんだからじゃなく・・・。」
その先の言葉を遮られる。
「・・・葉吉さんが好きだから?」