みずあめびより
「!?!?!?!?!?」
「昨日、好きな人とデートだったんでしょ?ロビーで見ましたよ。あんなところで二人の世界作っちゃって・・・わざと見せつけたのかよ?」
彼は衣緒から目を離し周囲のビルに目を向けると、怒りを露にした表情で言う。
「え、えっと・・・。」
初めて見る彼のその表情や口調にゾクッとする。
「葉吉さんは彩木さんみたいにわかりやすくないから気づかなかったけど、昨日彩木さんのこと見る目見ててわかりましたよ。すごい愛おしそうに見てて。あれは部下を見る目じゃないよ。彩木さんも目潤ませちゃって。なんだあれ。見てる方が恥ずかしくなったし。」
そう言って俯く。
「・・・はい、私は葉吉さんが好きです。」
意を決して言った。
「・・・それで?」
新貝は柵にかけていた手を離すと衣緒の目の前までやって来て、彼女の体の周りに両手を回す。ギリギリ触れない距離で。
「え!あの!!!」
思わず屋上の出入口を見る。体ごと振り返ると彼の腕に触れてしまいそうで、首だけ動かした。
「俺は誰に見られても困らないけど。」
頭上から声が降ってきてドギマギする。
「あ、あの・・・。」
「昨日、告白された?それともした?ちゃんと話さないとこのまま抱きしめる。」
「昨日、好きな人とデートだったんでしょ?ロビーで見ましたよ。あんなところで二人の世界作っちゃって・・・わざと見せつけたのかよ?」
彼は衣緒から目を離し周囲のビルに目を向けると、怒りを露にした表情で言う。
「え、えっと・・・。」
初めて見る彼のその表情や口調にゾクッとする。
「葉吉さんは彩木さんみたいにわかりやすくないから気づかなかったけど、昨日彩木さんのこと見る目見ててわかりましたよ。すごい愛おしそうに見てて。あれは部下を見る目じゃないよ。彩木さんも目潤ませちゃって。なんだあれ。見てる方が恥ずかしくなったし。」
そう言って俯く。
「・・・はい、私は葉吉さんが好きです。」
意を決して言った。
「・・・それで?」
新貝は柵にかけていた手を離すと衣緒の目の前までやって来て、彼女の体の周りに両手を回す。ギリギリ触れない距離で。
「え!あの!!!」
思わず屋上の出入口を見る。体ごと振り返ると彼の腕に触れてしまいそうで、首だけ動かした。
「俺は誰に見られても困らないけど。」
頭上から声が降ってきてドギマギする。
「あ、あの・・・。」
「昨日、告白された?それともした?ちゃんと話さないとこのまま抱きしめる。」