それでも私は彼がスキ
―…どうして?
私だけじゃないのスキなの?
私はもう無理なんだね…届かないところにいるんだね。
はぁ~


「もしもし? 友子?聞いてる? もしも~し 聞いてまーすかー」


「あっ ごめん。優子…」


「いいよ。友子には重い内容だったよね。ごめん。驚かせるつもりはなかったんだ…  迷ったんだよ!! 言おうかどうか…
でも、知らせた方がいいと思って…
ごめん。本当にごめんね。」


「謝らなくていいよ。最初は驚いたけど… でも、教えてくれてありがとう☆」


「うん…。」


「ところで、優子。」


「なに?」


「あたし明日確認してみる!!」


「えっ… 何を?」


「どんな彼女なのか? 本当に付き合ってるのか?」


「いいの? そんなの聞いて…」


「いいの… もういいの…」


「友子…、分かった。友子がそういうなら… じゃあね。友子、また明日。」


「じゃあね。ありがとう優子!!」



ピッ!! ツーツーツーツーツー
優子と電話を切った私の目には涙が溜まっていた。



「友子!!ご飯よー。下に降りてらっしゃい!!」


「は~い。」


私は涙をこらえて、下に降りた。
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