それでも私は彼がスキ
最後の衝撃
次の日、学校に向かう途中―…


「よっ!!おはよう。」


「わぁ~ あっ!! おっ、おは… よう…」


「何驚いてんだよ!!」


「急に言うからでしょ!!」


「わりぃ~」


「それより鈴木さぁ~、彼女出来たんだって。」


「えっ、なっ何が…!!」


「昨日、優子から電話があってさぁー。告白されてた現場を見たって人がいたらしくて…」


「なんだσ知ってたのか…」


「当たり前でしょ!!聞いたんだから…」


「でも、誤解するなよ。付き合ってはいないからな!!彼女じゃないし…」



…―えっ、そうだったの?
彼女じゃないの?
まさか、鈴木が断った!!
でも、なんで?
どうして…



「おいっ 池上、疑ってないか?」


「うん…。そりゃそうでしょ!!」


「そうだよな。でも、本当のことだよ。断ったの俺だし…
断ったことを周りの男に言ったら、カゲで聞いていた一部の女子が『え~、何でぇ~。断る理由ないでしょ!!あんな可愛い娘。だいたい、あんたみたいなもてない男をスキになったのよ!!何でそれを断るのよ!!』なんて、怒鳴られちゃってさぁ~。俺だって断る理由あったのに…。」


「断る理由? 何それ?」



私は断る理由を聞いて見た。
< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop