今日もキミに甘え放題
「……っ、おい彩葉」
「えへへ、久しぶりの悠くんだぁ」
謝罪はどこへやら、我慢できずに真っ先に悠くんへ抱きついてしまった。
少し離れただけで、こんなにも懐かしく思うだなんて。
まだまだ悠くん離れができそうにない。
久しぶりの悠くんに甘えていたところで、本来の目的を思い出した私。
顔の血の気が引くような感覚に陥り、恐る恐る悠くんを見上げた。
「彩葉、顔色悪いけど大丈夫か?」
「あ、の……悠くん、ご、ごめんなさい……!」
慌てて悠くんから離れ、ソファには座らずに床の上で土下座をする。
これは一大事だ。
突然馴れ馴れしくして、余計に怒らせてしまったかもしれない。