今日もキミに甘え放題
そもそも悠くんは怒っていなかったようで、喧嘩とは言い難いけれど。
こんなにも距離を開けたのは初めてだったため、不安で仕方がなかった。
「……この甘えたがり」
「へへ、ずっとこうしたかったの」
やっぱり悠くんがそばにいないと嫌だ。
悠くんと離れるだなんて、もう考えたくない。
「へぇ、俺に手を出されても?」
「えっ……」
「一応言っておくけど、今まで通りの関係に戻れるって勘違いするなよ」
思わず顔をあげる。
悠くんの表情に、またドキッとする自分がいた。
どこかあぶなくて、色っぽい。
そんな彼の瞳から逃れられなくなる。