今日もキミに甘え放題



「意味、わかってんの?」
「う、あの……ゆ、悠くん!」

「……なに?」

「悠くんにギュッてしてほしくて……頭も撫でてほしいの」


考えることを放棄した私は、悠くんに甘えることにした。
やっぱり私は悠くんに甘えたいのだ。


「はぁ……」
「ゆ、悠くん……ダメ?」

けれど悠くんはため息をついてしまう。
断られたらどうしようと不安だった。


「この無自覚バカ」
「え……」


バカ扱いされたかと思いきや。
悠くんは私をギュッと抱きしめてくれる。

私の願いを受け入れてくれたため、嬉しい気持ちで心が満たされていく。


「悠くん、大好き……ふふっ」
「じゃあ俺も好きなようにしていいんだな?」


私の頭を撫でてくれながらも、また話を戻されてしまう。

< 134 / 280 >

この作品をシェア

pagetop