今日もキミに甘え放題
ただ興味本位で彩葉に近づき、落とそうとしている。
純粋な彼女のことだ、知らぬ間に岸田に迫られる展開もないとは限らない。
「……なあ、そろそろ限界なんだけど」
ゆっくりと彩葉の唇を奪う。
彼女はキスされてもなお、目を覚ましそうになかった。
早く俺のものにしたい。
その思いは日に日に積もるばかり。
今度は鎖骨の少し上あたりにつけていた、キスマークの部分を指で触れる。
もうほとんど痕は残っていない。
また同じ場所につけてやろうか。
そうしたら彩葉はそれに気付き次第、最初はおどろき、その後怒るにちがいない。
迷いなどなかった。
クラスの奴らも彩葉の痕を見て、怪しんでいる。
俺だとわからなくても、彩葉に男の影があるとにおわせることは可能だ。