今日もキミに甘え放題



「悠二くんも中学のことに囚われず、好きなようにしていいのよ。自分を責める必要はないの。彩葉の面倒を見てばかりじゃ、自由な時間もないでしょう?」

「いえ、俺は別に……」

「悠二くんはなにも悪くない、親である私たちが気づくべきだった。彩葉のために今の高校を選んでくれたのよね?でも悠二くんにはもっと自分を活かして、好きなことをしてほしいの」


もっと早くに言うべきだったと、なぜか謝られてしまう。

謝る必要などない。
むしろ謝るべきなのは俺のほうだ。


それに俺は、ちゃんと自分の意思で動いている。

< 145 / 280 >

この作品をシェア

pagetop