今日もキミに甘え放題



だってあんなキスされる夢、普通はみるだろうか。

やけに現実だったため、もしかして……とも思ったけれど、事実確認などできない。


もしそれで本当に夢だとしたら、悠くんの前で大恥をかくことになる。


だからぜったいに聞けない。
けれど聞けないため、こうして変に意識してしまう自分がいて。


「た、体育祭の練習、頑張ろうね……!」
「あからさまに話変えた、怪しい……」

「私は、なにも知らないです!」
「こら、逃げないの」


由良ちゃんに追及される前に、更衣室を後にする。
そのため彼女からそれ以上追及されることはなかった。

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