今日もキミに甘え放題



だって、ぜったいに言えない。
夢で悠くんにたくさんキスされる夢を見た、なんて。


そして私と由良ちゃんは、自分たちのクラスが集まっているグラウンドへと目指して歩く。

すでに悠くんは男の子たちの輪にいた。


「いいなぁ悠二はモテて。
あれはぜったいにヨリ戻そうって話だろ?」

「さあな。どうでもいい」


何やら男の子たちは羨ましそうに悠くんを見ていて。
ヨリを、戻す……?


「どうでもいいって言いながら、練習終わったらちゃんと話聞いてやるんだろ」

「なんで清水と岸田だけこんなモテんだよ……やっぱり男は顔かよ!」

「……うぜぇ」


面倒くさそうな悠くんに対して、男の子たちは悔しがっている様子。


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