今日もキミに甘え放題
「ねぇ、いい加減彩葉を口説くのはやめてくれない?」
「えー、どうして?」
「あんたねっ……」
「はいはい喧嘩はやめようね!そして彩葉ちゃんを落とそうとするのもやめようね岸田クン?」
けれど幸い、由良ちゃんが間に入ってくれて。
少し険悪なムードになったところに、それを感知した美咲ちゃんが少し離れたところからやってきて、結果ふたりに助けられる形になった。
本当に助けられてばかりで迷惑をかけている。
どうして私は、自分の力でなにもできないのか。
けれど岸田くんの話を聞かずに拒否するだなんて、きっとできない。