今日もキミに甘え放題



嫌われたらどうしようと思い、相手の顔色ばかり気にしてしまうからだ。

悪意を向けられたくない。
だから私はなにもできなくて。



「渡辺さんに近づくのも容易じゃないみたいだね」

「当たり前でしょ!
あんたみたいな危険人物に彩葉を任せられない」

「てことで岸田、ちょっと力仕事頼んでいい?
ちょうど男子の中から探してたんだ」


最後には美咲ちゃんが岸田くんに力仕事をお願いするということで、その場から連れ出されていた。


私も手伝おうかと思ったけれど、なぜかそれは美咲ちゃんだけでなく、岸田くんや由良ちゃんにも止められてしまい。

気持ちだけ受け取るということだった。


そしてある程度人が集まったところで、体育祭の実行委員から今日のスケジュールを伝えられ、体育祭の練習が始まった。

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