今日もキミに甘え放題
「……っ、そんな顔すんな」
「だって……」
「どこでそんな甘えかたを覚えてきたんだよ」
はぁ……と大きなため息をつかれてしまい、迷惑だったかと不安になってしまう。
けれど悠くんは、シャツを掴む私の手を優しく握ってくれて。
「泊まるなんて、彩葉の親も迷惑だろうから。
俺だってもう子供じゃねぇんだし」
「……じゃあお母さんとお父さんが許可したら泊まってくれる?」
私の両親は悠くんのことが大好きだから、すぐに許可するはずだ。
むしろ『泊まっていきなさい』と言いそうだ。
「そん時に考える」
「やった……!悠くんとお泊まりだ」
「なんで泊まることになってんだよ」
「へへ、嬉しい」
ギュッと悠くんの手を握り返して。
嬉しさをアピールする。