今日もキミに甘え放題






体育祭の練習が終わると、私たちは更衣室へと戻る。

夏へと近づくこの時期は、なかなか暑い。


「あっ、お茶がなくなったや……」


いつもと同じ水筒を用意していたけれど、この暑さで喉が渇き、なくなってしまった。

今日はこの後、一度教室に戻って鞄を取りに行ってから帰るだけなのだが、まだ飲み足りない。


「こんなに暑いもんね。
水筒も大きいのに変えるかなぁ」

「そうだね……あっ、私自販機寄ってから教室に戻るね!」

「わかった。
じゃあ私、教室で待ってるから」

「うん!わかった」


更衣室を出てからは由良ちゃんと別れ、私は体育館の近くにある自販機へと目指す。

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