今日もキミに甘え放題
やっぱり悠二とは悠くんのことで、女の先輩が彼のシャツを掴んでおり、今にも泣き出してしまいそうだった。
一方で悠くんは冷たい無表情で、少し怖い。
「俺は別れて良かったなって思ってます。
たぶん先輩を傷つけるだけなんで」
そんな悠くんは先輩を突き放す言葉を口にし、その手もさりげなく払っていた。
「あの日からずっと後悔してたの。大事にされてるのか不安もあったけど、あなたが私に触れてくれたときはいつも優しかったのに……どうして私はそれを忘れていたんだろうって」
触れる、その言葉にドクンと心臓が嫌な音を立てて。
あの先輩にも、私にしたようなことを……?
なんて、付き合っていたのだから当たり前だ。
それなのに……どうして私は。