今日もキミに甘え放題
たとえ幼なじみという関係だったとしても、怖くて足がすくんでしまうかもしれない。
「もういい……ずっと後悔してた私がバカみたい」
結局女の先輩は悠くんから離れ、その場を去る。
幸いにも私とは反対方向に行ったため、鉢合わずに済んだ。
「……教室に、帰ろう」
いろいろと思うことはあったけれど、一番はヨリを戻さなかったことに対しての安心感だった。
付き合ってしまうと、悠くんとの時間が減ると思ったからだろうか。
けれど悠くんに彼女がいたときでも、私たちふたりの時間は今とあまり変わらなかったような気がする。
なんて、考えごとをしていたからだろうか。
つい手に持っていたペットボトルを大胆にも落としてしまった私。