今日もキミに甘え放題
「まあ、あとは勘だな」
「勘……」
少し戸惑ってしまったけれど、ハッとする私。
そうだ、ここは学校である。
もし悠くんと話しているところを見られてしまえば、どのように思われてしまうのかわからない。
「あ、の……本当に聞こえちゃってごめんね、清水くん……!」
あえて同級生のフリをして。
頭を下げてからペットボトルを拾う。
「あー……彩葉」
「……っ、し、清水くん!ここは学校で……」
せっかく同級生のフリをしたというのに、悠くんは私を名前で読んでしまう。