今日もキミに甘え放題



「まあ、あとは勘だな」
「勘……」

少し戸惑ってしまったけれど、ハッとする私。
そうだ、ここは学校である。

もし悠くんと話しているところを見られてしまえば、どのように思われてしまうのかわからない。


「あ、の……本当に聞こえちゃってごめんね、清水くん……!」

あえて同級生のフリをして。
頭を下げてからペットボトルを拾う。


「あー……彩葉」
「……っ、し、清水くん!ここは学校で……」

せっかく同級生のフリをしたというのに、悠くんは私を名前で読んでしまう。

< 166 / 280 >

この作品をシェア

pagetop