今日もキミに甘え放題

「なんだ、じゃあ渡辺さんは清水のこと好きじゃないんだね」

「えっ……好き、だよ？」
「あー、そうじゃなくて……まあいいや」


岸田くんはなにやらニコニコ笑っている。
これは、どのような感情だろうか。


「これは俺にもチャンスありってことでいいかな」
「……へ」

「俺さ、渡辺さんともっと親しい仲になりたいんだ」
「親しい、仲……」


友達になりたいって、前に言われたことがあるけれど、そのことだろうか。


「そう。願わくば恋人関係になりたいなって」
「こ、恋人……！？」


けれど岸田くんの考えていたことは、私の想像を上回るもので。

思わず目を見張ってしまった。