今日もキミに甘え放題

「へぇ、ちゃんとわかってんだ」
「……え」

けれど悠くんにキスされることはなく。
少し意地悪な声が耳に届いた。


「キスするときは目を閉じるって」
「……っ！？そ、そんなこと……ただ恥ずかしくて」

「抵抗はしねぇの？」


抵抗……だって、私が甘える限りは悠くんも好きなようにするって言った。

あれ以来キスされたことはなかったけれど、今はそういう気分なのかなって。


「抵抗、は……」


そういえば。

悠くんは今日話していた女の先輩にも、こんな風に優しく触れたり、キス……していたのだろうか。


ふと先ほどのことを思い出してしまう。