今日もキミに甘え放題



酸素を求め、悠くんにギブアップという形で背中を軽く叩くけれど。

彼はまったく気づいてくれない。


「ん、待っ……」

限界に達した私は、口を開けて息をする。
そんな私を見てようやく悠くんは解放してくれたかと思いきや、今度は首筋にキスを落としてきた。


「やっ……くすぐったいよ悠くん」
「知りたいんだろ?他の女と、どんなことしてたのか」

「へ……」


じゃあ今されていることを、前に付き合っていた女の子たちにしていた……?


そう考えるとなぜか胸がギュッと締め付けられ、苦しくなる。

その人たちは私の知らない悠くんを知っていたのだ。

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