今日もキミに甘え放題



「由良ちゃん!おはよう」
「おはよ!今日もかわいいね、本当に癒しだわぁ」


私を見つけるなり、駆け寄ってきた由良ちゃんに早速頭を撫でられる。

少し恥ずかしいけれど、素直に受け入れた。
姉御肌の由良ちゃんは、私のことを妹のような存在だと言っていた。



「今日は一本早い電車に乗れたってことは…あ、いたいた」


由良ちゃんの言葉にピクッと反応してしまいそうになる。

周りを見渡し始めた彼女の目的はただひとつ。
悠くんの姿を探しているのだ。


「やっぱりイケメンって良いよね、目の保養だわ」


私より先に悠くんの姿を見つけてしまう。


そんな悠くんは、周りを怖いと思わせてしまうような無表情で。

正直、女の子たちは近寄りがたいらしい。

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