今日もキミに甘え放題



結局由良ちゃんと宮永くんも合わせ、6人で勉強することが決まってしまったのだ。

場所は教室だったけれど、珍しいメンバーに他のクラスメイトは困惑し、誰ひとりとして残ろうとせず。

気まずい空気が教室に流れていた。


幸い、私と美咲ちゃんと由良ちゃんの女の子3人、並んで座ることができた。

そしてくっつけた机を挟む形で、向かい側には悠くんと岸田くんと宮永くんの順に座っている。


「なんか合コンみたいだね〜」
「これは謎メンバーだなぁ」


美咲ちゃんと宮永くんが空気を変えようと口を開く中、私はチラッと向かい側に座る悠くんに視線を向ける。


悠くんは早速教科書とノートを開き、勉強を始めていた。

本当に切り替えが早い。

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