今日もキミに甘え放題
それでもモテる悠くんは注目の的である。
今もチラチラと何人かの生徒に見られていた。
本当に悠くんは人気者ですごいなぁ。
一瞬にして周りの視線を寄せつけるのだ。
「彩葉って清水に興味ないよね」
思わずドキリとした。
学校では悠くんを意識しないよう、注意していたからだ。
「まあ男と自体、話さないか。
1年の時からあまり男と話してなかった気がする」
「そ、そうかな……確かに男の子と話す機会がないかも」
正直、男の子と関わることは避けたいと思っている。
だって、周りから誤解されるかもしれない。
それが怖くてなるべく男の子と話さないよう意識しているため、ほとんど関わらずに1年以上が経過していた。