今日もキミに甘え放題



『みんな黙ってるだけで、清水くんと仲良くするあんたのこと、ウザイと思ってるはずだよ?』

『調子に乗るのも大概にしたら?』


その日にぶつけられた言葉は、今でも忘れられなくて。

次の日から物がなくなったり、体操服を汚されたり。
時にはごまかせるほどの水をかけられたり。


初めは同級生ではなく、先輩からされていたことだったけれど。

気づけば同級生たちからもすれ違う際に暴言を吐かれたり、聞こえるような声の大きさで悪口を言われたこともあった。


ただなにも知らない友達はいつも通り接してくれたため、私はそれらを隠していた。

もし誰かに言ったらその友達も巻き込まれるかもしれない。


それがなにより怖くて。
もちろん悠くんにも隠していた。

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