今日もキミに甘え放題
『い、彩葉……!?その格好は……』
『あ、えっと……これは、ね』
最初はうまくごまかせないかと考えた。
けれどみんなの顔を見たとき、耐えきれなくなった私は膝から崩れ落ちて。
これまではごまかすことができたけれど、さすがに今の格好をごまかすことはできなかった。
『もう学校なんて行きたくないよ……』
初めてこぼした本音だった。
本当はずっと前から学校に行くのが怖くて仕方がなかったのだ。
悠くんは自分を責めた。
たぶん、今もずっと自分が悪いと思っている。
けれど悠くんはなにひとつ悪くない。
こんな私が悠くんと一緒にいて、周りが不満に思うのは当然である。
それに、悠くんと一緒にいたことはきっかけに過ぎなかったのだ。