今日もキミに甘え放題



「そんな難しく考えなくていいと思うよ。
清水自身が選んだ道なんだから」

「で、でも……」
「彩葉」


そのとき。
悠くんの声が階段下から聞こえてきて。

パッと視線をそこに向ければ、不安げに揺れる瞳が私を捉えた。


「え、どうして悠くんが……」
「あんな彩葉見て放っておけるわけねぇだろ」


なんで、どうして。
いつまでも過去に囚われている私のことなんか、放っておけばいいのに。

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