今日もキミに甘え放題



美咲ちゃんに、みんなになんて話そう。
正直にぜんぶ話す勇気はまだなくて。

いろいろな考えがグルグルと頭をまわる。
けれど最善策が見つからないまま、教室に着いてしまい……。


「……っ、い、彩葉ちゃん……!」


早速美咲ちゃんは私のそばに駆け寄ってきた。

真っ先に謝罪しようと思ったけれど、その前になぜか美咲ちゃんに頭を下げられて。


「ごめんなさい……!彩葉ちゃんが嫌がるようなことをしようとして……本当にごめんね」

「え、どうして美咲ちゃんが謝って……」

「だって彩葉ちゃんを泣かせたんだよ?
あたしはなんてひどいことを……」


ぜったいに悪いのは私のはずなのに。
美咲ちゃんは何度も私に謝ってきて。

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