今日もキミに甘え放題



「でも俺は、推薦が来たときも先生に別の高校を薦められたときも、正直まったく頭になかった。彩葉と同じ高校に行く気満々だったんだよな」

「えっ……」
「逆に引いただろ?」


ぶんぶんと首を横に振る。
けれど、私に気遣っての言葉ではないのだろうか。


「あのことがなくても、俺は彩葉のそばにいることを選んでたな。誰にも渡す気なんてなかったし」

「本当……?」

「じゃあ今の俺は、昔の責任を感じて彩葉のそばにいると思ってんの?キスとかそんなかんたんにできねぇけど」

「……っ」


悠くんに頬を撫でられて、少し恥ずかしくなる。

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