今日もキミに甘え放題
「ん、それが聞けて良かった。
俺も彩葉と同じ気持ち」
「ほ、本当……?
私が悠くんの自由を、奪ってない?」
「むしろ俺が彩葉の自由を奪いたいぐらいだな」
「えっ……?」
「わかってねぇだろ。
俺がどれだけ彩葉に惚れ込でるか」
不安になる私に対して、悠くんは真剣な眼差しを向けてきて。
その瞳から目が逸らせなくなった。
「彩葉は鈍感だからぜんぜん気づかねぇし、まったく俺のこと意識しねぇし」
「うっ……」
「ようやく意識してくれたんだから、もう手加減はしねぇよ」
そう言って、後頭部に手を添えられる。
キス、されるんだって思ったときにはもう、私は目を閉じてそれを受け入れていた。