今日もキミに甘え放題


ふと不安に思ったけれど。

私の不安に気づいたのか、悠くんが先ほどよりも強く私の手を握った。


「付き合ってんだから、堂々と互いのとなりにいていいだろ?」

「……っ、うん……!」


そうだ、私は変わろうと決めた。
だから今日は勇気を出して、悠くんのとなりにいるんだって。

けれど……。


「えっ!
彩葉と清水、一緒に来たの!?」

「もしかしてふたりは……」

「た、たまたま清水くんと電車で会って……!
だから一緒に来たの」


待ち合わせ場所に着くと、すでに由良ちゃんと宮永くんは来ていたため、私と悠くんが一緒に歩いているのを見て驚いていた。

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