今日もキミに甘え放題


悠くんは高校に入ってから、3人の女の子と付き合っていた。

前までの私はなんとも思っていなかったけれど、今は苦しくてたまらない。


「そうだな」
「そのときは彩葉のこと好きじゃなかったの?」

「忘れようと思って付き合ってみただけ。それに女を作れば、誰も彩葉との関係を疑わないだろうなって」

「うわっ、じゃあ女子を弄んでいたわけ?
サイテー、元カノたちに恨まれるよ」


ドクンと心臓が嫌な音を立てる。
恨まれる……としたら私に対してだろう。


「どうだろうな」

「だって気の強そうな先輩とも付き合ってたでしょ?これで彩葉に被害が及んだらぜったいに許さないから!」

「えっ……」


由良ちゃんの言葉にパッと顔を上げる。
彼女は私を見て、真剣な表情のまま口を開いた。

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