今日もキミに甘え放題



「うーん、お腹いっぱい!
次はなに乗ろうか。ショーもやってるみたいだね」

「本当?じゃあそれを見……」


ご飯を食べ終えると、店の外に出て次はどうしようかと由良ちゃんと話していたけれど。

悠くんとの関係が話せたことに安心して、本来の目的を忘れていた私。


「え、彩葉……?」

慌てて由良ちゃんから離れて、悠くんにピタリとくっついた。


「わ、私は悠くんのとなりを歩きます……!」
「えっ、ちょ……」

言葉より先に行動に移す。
これで由良ちゃんは宮永くんとふたりになれる。


「……ふっ、じゃあ俺は村本さんと前歩くね」
「う、うん……!」


あからさますぎる私の行動に、宮永くんは小さな笑みを漏らしながらも由良ちゃんのとなりに行き。

由良ちゃんはおとなしくなってしまう。

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