今日もキミに甘え放題



「うしろですごいイチャつかれてるわ」
「悠二って渡辺さんの前ではこんなデレデレなんだな」


途中、宮永くんと由良ちゃんにそんなことを言われたけれど。

最初は少し気まずそうだったふたりは、仲良さそうに話していた。




「このまま上手くいきそうだね」
「たぶんな」

「そうだ!
最後に観覧車、別々に乗るってどうかな?」


よく少女漫画とかで見るけれど、夕日を眺めながらキスを……なんて、ロマンチックだ。


「彩葉、また変なこと考えてるだろ?」
「へ、変なこと……?」

「まあなんでもいいけど。
あとでふたりに提案してみたら?」

「うん……!」


悠くんも賛成してくれたため、私はあとで由良ちゃんに言おうと思った。

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