今日もキミに甘え放題

「無理する必要はないんだよ」

由良ちゃんの笑顔に、私は泣きそうになってしまう。
それは嬉し涙だった。


「彩葉……？どうして泣きそうになってるの、さすがに無理強いしすぎたかな……」

「ううん、違うの……嬉しくて。
ありがとう由良ちゃん」


泣きそうになっているため、勘違いしてしまった由良ちゃんは焦ってしまい。

慌てて笑顔を浮かべた。
すると突然、由良ちゃんに抱きしめられる。


「あー、もう本当にかわいい」
「えっ……」

「清水に食べられないよう、気をつけるんだよ」


食べられないよう……？
少し言っている意味がわからなかったけれど、曖昧に頷いておいた。

それから少し時間が経ち、ようやく私たちが観覧車に乗る順番がやってきて。


最初に決めた通り、私たちは別々に乗った。