今日もキミに甘え放題
「あのね、悠くん……明日からは、一緒に学校に行きたい。悠くんの彼女として、となりを歩きたくて……」
鼓動が速まる中、決心したことを口にする。
もう逃げないように。
恐る恐る悠くんを見上げると、彼は少しおどろいていたかと思えば。
すぐに優しく微笑み、私の頭をポンポンした。
「すげぇ嬉しい。
これで俺も、彩葉は自分のものだって言えるな」
「そ、それは恥ずかしいよ……」
「でも無理だけはすんなよ。
あとひとりで抱え込まないこと」
「気をつけます……!」
「俺に言いにくかったら、村本でもいい」
「……ありがとう」
私の心配をしてくれる悠くんに、お礼を言って。
ふたり見つめ合う。
まるでなにかに引き寄せられるようにして私たちは……。
そっと唇を重ね合わせた。