今日もキミに甘え放題



「そうよ、こんな女に悠二をとられるくらいなら、自分の価値を下げてまでこの女を痛めつけて……」

「あーあ、相当ダサいことしてますね」


ふたたび私は先輩に睨まれたけれど、その直後、悠くんの後ろから由良ちゃんと美咲ちゃんがやってきた。

確か由良ちゃんは宮永くんとデートだと言っていたし、美咲ちゃんは私より先に教室を後にしたはずじゃ……。


「な、なんなのよあんたたち……!
まさか私たちをわざと……」

「先輩たちがあえて、あたしたちがいないときを狙ったのに、よくそんなこと言えますね」


そう言った美咲ちゃんは、いつになく冷たい目で睨みつけていて。


「なんでしたっけ、彩葉が調子に乗ってる?じゃあこっちも言わせてもらいますけど、元カノで先輩だからって、威張らないでくれません?」

「……っ」


思わず唖然としてしまう私。

怯まず、ストレートな言葉をぶつける由良ちゃんは堂々としていて、とてもかっこいい。

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